50歳になってもヘタレ

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競馬予想の他、黒猫のウィズ、モンストについても書いてます

自分の中のディープインパクトの印象

仕事中にふと目に飛び込んできた文字通り衝撃的なニュース・・・

競馬界全体にとっても大ダメージであろうこの機会に「自分の中でディープインパクトとは何であったか」を語らせていただきます。今回はいらぬ画像は不要と思いますのでひたすら文章のみです。

正直、新馬戦のことは全く知りません。ブラックタイドキタサンブラックの父です)の全兄弟ということは知っていたと思いますが当時既にサンデーサイレンスの子がそこかしらで走っていたので「またサンデーか」程度の認識だったと思います。ブラックタイドの成績自体が芳しくない印象でもあったためですが。

「こいつはヤバい奴じゃないか?」と初めて思ったのは若駒Sの時です。このレースクラシックでは頻繁に名前が挙がりますが年によってレベルにバラつきがあることもしばしば。そんな中1頭だけ「次元が違う」と感じました。

その後菊花賞まで無敗で突き進むわけですが、「競馬に絶対はない」の言葉はこの馬だけは的外れ、と本気で思ってました。実際買う時も頭はこれ以外にはあり得ない。問題は相手をどうするかだけ、と思ったのはおそらくこの馬だけかと(ただし、相手を選び損ねて結局的中したのは菊花賞だけですが)。

それだけに有馬記念ハーツクライに逃げ切られた時は「え?」という感想と「完全にルメールの読み勝ち」と思いました。ちなみにルメールの名前を知ったのはこれが最初じゃないかな・・・?ハーツクライ自身も追い込みでダービー2着した馬なので実力は勿論あるはずですが、「同じ切れ味勝負では勝ち目はない」と踏んであの手に出たのだと思います。これも別の意味で衝撃でした。

その衝撃にさらに拍車をかけたのが翌年の天皇賞・・・叩きのレースはさておき、本番で「R」の赤文字とそのタイムを見た時はタイムについて全く知らない自分でも「嘘だろ?!」という感想しかありませんでした。マヤノトップガンのタイム(TVですが見ていました)自体がとんでもないと思っていたのに3秒以上縮めるとは「こいつ化物か?」と唖然としてました。

唯一疑問が今でも残っているのは凱旋門賞での逃げ・・・賛否が今でもあるかもしれませんが、自分は今なお「下げてでも後ろから行くべきだった」と思っています。日本と欧州は芝の質が違うので同じには言えないでしょうが、それまで基本中段より後方の戦法で勝ってきただけにあり得ない選択肢・・・しかも斤量差があるとはいえ、後ろからレイルリンクに差されたわけですから、あくまで自分のスタイルで勝負して欲しかった、と思っています。結果だけみれば1着でも3着でも同じ結末でしたが。

最後のレースも衝撃的な着差でぶっちぎった後種牡馬入り・・・今でも愛読している専門誌では「成功は約束されている」と言い切ってましたが「名馬=名種牡馬ではない」例はいくつもあるので半信半疑でした。

しかし、やはりプロの見る目は確か。長距離はちょっと分が悪いかな?と今でも思いますが、今更語る必要すらないくらいマイル前後はド適正。サンデーサイレンスの後継の一番手はこの馬以外にないでしょう。

先日キズナの子が重賞勝ったばかりでこの悲劇・・・個人的には武豊キズナの子でダービーを勝つところを見たいものです。祖父、父そして子に乗ってダービーを勝つ資格があるのは今のところ彼だけですし。

最後の瞬間まで名前通りの衝撃を残して逝ってしまいました・・・残念です。